犬も年齢を重ねると、人間と同じように老化現象が認められます。加齢によって歩行が難しくなるのが最もわかりやすい症状ですが、その他、認知症による夜鳴きや昼夜が逆転した生活リズム、これまで出来ていたことが出来なくなるなど、さまざまな変化が認められるようになります。そんな時、大きな力になってくれるのが“老犬の介護施設”です。実はワンちゃんにも介護サービスを受けられる施設というものが存在しています。今回はそんな老犬の介護施設のサービス内容や料金、利用する際のポイントについてわかりやすく解説します。

老犬の介護施設はどんなところ？

老犬の介護施設では、加齢や病気などで介護が必要となったワンちゃんのお世話をしてくれます。基本的に人間の介護施設と同じですが、ワンちゃんの症状や飼い主様の事情に応じてサービスの内容も大きく変わります。

愛犬に認知症の症状が出た場合

犬が認知症を発症すると、夜鳴きや無駄吠えが多くなります。これらは躾によって改善するものではなく、近所迷惑にもなりかねないため、対処に苦慮している飼い主様が多いです。飼い主様ご自身の睡眠時間も削られてしまうことでしょう。老犬の介護施設であれば、認知症のワンちゃんも安心して生活できるケアプランを立ててくれます。

飼い主様がご高齢で愛犬の世話が困難となった場合

犬の介護施設は、ワンちゃんが若くて健康であっても、入所できることがあります。それは飼い主様がご高齢で、愛犬の世話をするのが困難となった場合です。この点は人間の介護施設と大きく異なります。ご自宅から近い介護施設を選ぶことで定期的な面会もしやすくなります。

飼い主様が出張や入院で家を空ける場合

飼い主様が出張や入院で、一時的にご自宅を離れる場合、ペットホテルのような感覚で老犬の介護施設を利用できることがあります。若くて健康なワンちゃんであれば、一般的なペットホテルで十分なのですが、身体機能に障害があったり、認知症の症状が現れたりしている場合は、老犬介護施設の方が適しています。サービスプランはそれぞれの施設で異なるものの、1日・1週間・1ヶ月といった単位で柔軟に対応してくれる施設が多いです。

老犬介護施設のサービス

老犬介護施設では次に挙げるようなサービスを提供している場合もあります。

• 日中だけ愛犬のお世話をしてくれるデイサービス
• 自宅で愛犬のお世話をしてくれる訪問介護サービス
• 老犬の身体障害へのリハビリテーション