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ホームを選ぶ基準

Criteria for choosing home

ホームを選ぶ基準|前橋市のどうぶつウェルネスセンター【動物病院併設】

ホームを選ぶ基準

Criteria for choosing home

散歩・運動のチェック

※現在は改装工事中のため、お散歩は行っておりません。

犬の散歩・運動のチェック

散歩はワンちゃんにとって楽しい時間の1つであり、身体や脳へ適度な刺激を与えることができます。補助があれば歩行可能な高齢動物では、ハーネスなどの歩行装具を用いて散歩を行い、筋肉量の維持と外界からの適度な刺激を受けられるようにします。

歩行装具には、前肢用、後肢用や胴体全体を補助するタイプなどさまざまなものがあります。体にあった歩行補助具を使用しないと、立位や歩行もかえって身体の負担になることもありますので注意が必要です。歩行装具を使用しても歩けない場合には、窓越しに日向ぼっこやオーダーメイドにはなりますが、車椅子を使用しての散歩やカートなどに乗せて外へ連れて行くこともできます。
日光には体内時計を調節する効果があり、特に朝日をあてることは、1日の始まりをセッティングすることになります。

朝、昼、夜のリズムをしっかりと作ることで、夜鳴きの減少や改善につながることも少なくありません。
天候や体調によっては、無理をせずに室内で遊ぶこともあります。まずはワンちゃんの健康状態を知り、動物の体にあった散歩の内容を考えていくことが重要です。

日常ケアのチェック

犬と猫の日常ケアのチェック

高齢動物も人と同様に、寝たきりなど長時間の同じ体位によって血流が悪くなり、皮膚や軟部組織が壊死を起こす「褥瘡(じょくそう)」ができます。一般的には、「床ずれ」とも言われます。褥瘡のできやすい場所は、肩甲部と腰の部分(骨盤部、大転子部)が最も多く、次いで頬骨部、肘、肢端の関節(手根部・足根部)などに発生しやすいので注意深く観察する必要があります。

主な症状

  • 皮膚が赤くなる
  • 皮膚が壊死する
  • 皮膚に穴が開き、筋肉・靱帯や骨がみえる など

漠然と皮膚を観察するのではなく、上述したように褥瘡ができやすい部位をきちんと認識して観察するほうが、褥瘡の可能性を疑うことができます。
褥瘡の予防には、「定期的な体位変換」、「身体の清潔保持」、「栄養管理」などのケアが大切です。褥瘡防止用の体圧を分散する寝具(高反発・低反発マットやジェルマット)の活用により、体圧が分散され、褥瘡ができてしまった場合でも効果的です。

当施設でお預かりする動物達には、体格や介護レベルに応じてその子にあったものを選ぶようにしています。
褥瘡を完全に予防するのは困難なこともあり、褥瘡が発生してしまった場合に、洗浄や各種ドレッシング材による局所治療を行います。褥瘡の発生により、動物のご家族は責任を感じてしまうことが多いですが、褥瘡の予防と治療は、介護する人ひとりで責任を背負わず、獣医師や介護に関わるスタッフと相談し、協力しあって進めていくことが大切です。そういった観点でも、介護スタッフは医療知識を有している方が良いと言えます。当センターのスタッフは動物看護師資格も保有しているスタッフですのでご安心ください。

食事のチェック

犬の食事のチェック

老化が進むと咀嚼や嚥下力が低下し、固いものが食べにくくなり、飲み込むことが難しくなってきます。そのため、食べるときの姿勢、食器の置く高さや飲み込みやすい食事など、ワンちゃんの状態に応じたケアを行い、無理なく食事ができるようにしてあげることが大切です。また、手作りの食事を与える場合は、高齢犬に必要な栄養素、適切な食材やカロリー計算などに関する正しい知識を持っていることが重要となります。

食欲が低下して自発的に食べられない場合には、総合栄養食などの流動食をシリンジやスプーンを使用して必ず口の横から与えるようにします。寝たままの姿勢で食べさせると、嚥下力も弱まっているので胃にうまく食事が運ばれず、食道炎などの原因となることがあります。また、食後はしばらく状態を起こしておくことで、逆流性食道炎の予防にもつながります。

医療体制について

犬と猫の医療体制について

ワンちゃんやネコちゃんたちに1日でも長く、健康で幸せな生活を送ってもらうためには、パートナーであるご家族の方の日常のケアがとても大切です。しかし、高齢になり老化現象が現れ始めた動物や病気を発症した場合のケアは、ご家族の方だけでは負担が大きいです。

動物の生活に関わる動物病院の獣医師、看護師やグルーミングなどのお世話をしてくれるトリマーさんたちとの連携を密にして、快適に過ごせる環境を整えることが大切です。
当センターでは、併設施設である桑原動物病院と連携しながら、万が一の病気や事故などによる緊急時の対応も可能となります。獣医師の管理のもと、介護スタッフが最後まで介護を行っています。

老犬ホーム協会認定基準

老犬ホームを選ぶ際、老犬ホーム協会認定基準をクリアしている施設かどうかの確認をおすすめいたします。老犬ホーム協会認定基準には下記5つの要素を兼ね備える必要がございます。

1頭当たりの飼養スペースは1.6平方m以上

高齢犬の介護で大切なポイントとしてストレスをできるだけ感じない環境が大切です。老犬ホームにお預けする際は必ず場所の確認をするようにしてください。

健康状態に合わせた食事管理をする

高齢犬は健康状態の変化に柔軟に対応する必要があります。なかなかご飯を食べなくなった子に対しては強制給餌も必要です。食事管理をする上で介護に携わるスタッフが医療的な知識を持ち合わせているのかも非常に重要なポイントです。

空調や防音施設を整備する

近隣住民に迷惑のかかりやすい環境では動物達にストレスがかかります。ご自宅に近い環境であるのかもぜひご確認ください。

職員1人の管理頭数が15頭を超えない

老犬ホーム協会認定基準

職員1人の管理頭数が15頭を超えると、ひとりひとりの健康状態の変化に対応できなくなります。特に寝たきりの高齢犬の場合、定期的に寝返りの補助を行わなければ床ずれが起きます。
そういった観点でも職員1人で何頭管理をしているのか確認してください。

動物のご家族の皆様からの訪問や面会要求に応じる

面会時間を設けている施設がほとんどだと思いますが、ご家族からの訪問、面会要求に応じることができない施設は管理体制に問題があるかもしれません。私も老犬ホームホームを運営する側ですので、できるだけご家族の皆様には預けたワンちゃんと定期的に会ってほしいと思っています。当施設を利用される方は気軽にお顔を見に来てあげてください。

 

サービス内容について

Service

横になる犬

リハビリテーションは、障害のある動物が機能回復するために行います。疼痛や炎症の緩和、関節可動域の改善および維持、筋力の低下、四肢の浮腫の軽減、体重負重の増加や運動機能の向上、生活の質の改善といった様々な効果が期待されています。
適切な時期に正しい治療方法を行わないと、逆に症状が悪化してしまう可能性があるので、獣医師や介護スタッフが行うのが一般的です。
また、個々の動物に応じてリハビリテーションの計画を立てていきます。動物が痛がっていたり、苦しがったりしていないか注意しながら実施し、定期的に獣医師に診断をしてもらい、治療の達成度を評価することも大切です。

メッセージ

寄り添う犬と猫

大切なご家族を老犬ホームに預けることに心を傷まれる方もおられると思います。
ワンちゃん・ネコちゃんの健康状態も大切ですが、ご家族の皆様の健康状態も大切です。ワンちゃん、ネコちゃんにとっても他の子たちと触れ合える環境は心の健康面からも大切です。
また、高齢犬での介護のポイントは、自分でできることは自分でやらせて、手を出しすぎないようにすること、穏やかな生活だけではなく、適度な刺激を与えることで、完全介護ではなく、自立した部分を残すことが安定した余生を送ることにつながります。

不可逆的に進む老化そのものを止めることはできませんが、老化を遅らせることはできます。老化の徴候が現れたら、それまでとは接し方やケアの方法を変えて個々の状態に合わせた管理を行うことで老化のスピードを遅らせるように努めましょう。

私の考えとしては、まずは1日でも2日でも預けてみてご自身の体調面を整えるだけでも良いと思っております。介護に詳しいスタッフが在籍しておりますのでまずは気軽にご相談ください。